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風を読み、みちをつくる

私が学生時代に経験した様々なアルバイトの中で、その後の仕事の選択に大きな影響を与えたものがあります。それは道路の補修工事での警備員、通称『棒振り』のアルバイトです。
人通りの少ない舗道での警備の仕事はただ立っているばかりで他にできることがなく、自分の存在意義を全く感じることができませんでした。
社会に出て働く時が来たら「自分にしかできない、自分の代わりはいないという仕事をしたい」と強く決意したことを今でも鮮明に覚えています。

田崎設備は２０２４年１１月で創立５０年を迎え、私が社長となって２７年が過ぎました。街の魚屋さんや八百屋さん、酒屋さんの冷凍機屋として開業した田崎設備も時代の流れと共に高度な技術を要する食品製造業の空調を取り扱う方向にシフトし、温度や湿度を一定にするだけでなくクリーンな生産環境を提供することになりました。
１２年前からは素材メーカーや金属加工業、印刷業のお客様からの換気を改善してほしいとの要望に応え、局所排気装置や給排気改善の提案・施工をしています。２０２５年からは本来エアコンを取り付ける事ができない危険物施設の温度管理をしたいとの要望に応え、防爆エアコンの開発に着手することになりました。製品化して販売できるまでには幾多の困難が想定されますが、お客様の要望にお応えするために田崎設備(株)や子会社の(株)エアリスが一丸となってやり切る所存です。

我が社の経営理念にある「風」とは、身近な所では『お客様の真の要望、願い』を、中長期的には『社会のニーズや方向性』を表します。お客様のニーズを正確にキャッチするためには聴き出す力と常に相手の立場に立って考える姿勢が必要です。また、きちんと伝えるアウトプット力も磨き、お客様に寄り添って技術サービスを提供するのが一流の仕事だと考えています。
風は常に流れ、移り変わるものです。その変化を読み取り柔軟に対応し成長してきたからこそ今の田崎設備があります。社員にも向上心を持ち、常に成長し続ける意欲を持って仕事に取り組んでもらいたいと思っています。
お客様はやる気に満ちたあなたの登場を待っています。