合成樹脂製品等の製造販売のお客様より、以下のご依頼がありました。
・工場内に簡易クリーンブースがある。既存の空調機からダクトを接続してクリーンブース内に風を送っているが、なぜか空調機の内部の保温材にカビが生えてしまった。保温材の貼り換えはしてもらえるか。
・室温が30~35℃、空調機の設定温度を20℃にしているが全く涼しくない。
クリーンブースの外に生産機械もあり作業員の体調が心配なので、熱中症対策もお願いしたい。
<工場全体イメージ図>
田崎設備からの提案(施工内容)
このご依頼に対して田崎設備では、以下のご提案をさせていただきました。
①プーリー交換による空調機の静圧アップ、ダクト工事
②空調機内部の保温材貼り換え
③簡易クリーンブースのケーシング製作
①プーリー交換による空調機の静圧アップ、ダクト工事
実際に現場を確認したところ既存の空調機の静圧(能力)が不足していました。
静圧とは空気を押し出す力のことです。これが不足していると空気の温度を調節(冷房運転)しても空調機からダクトに送り出す力が足りず、冷やされた空気が空調機の中に滞留し続けることになります。
その空気はやがて露点温度(気体を冷やしていったときに結露が始まる温度)を下回り、発生した結露が空調機内部の保温材にカビを発生させる原因となったのです。
そこで、空調機の静圧を上げるためにプーリーを交換し、ダクトに送風するために必要な静圧(能力)を確保できるようにしました。
プーリーとはモーターなどの動力源からベルトを介してコンプレッサーやファンなどの部品に動力を伝達する円盤状の部品です。
溝が設けられており、ベルトをその溝にかけて回転させることで機械を動かすための動力源になります。自転車のギアのような役割をイメージすると分かりやすいでしょう。
その径を交換することで静圧アップを行いました。
<イメージ図>
<プーリー交換前(左)、交換後(右)>
<プーリー交換後>
また、ダクトに関しては簡易クリーンブース用のファンを増設した際に既存のダクトから空気を送れるようにお客様が他社に依頼して増設されており、静圧不足の原因にもなっていました。
そのため必要な静圧を計算し、最適な形になるように新しくダクトを設置しました。
<施工前>
<施工後>
②空調機内部の保温材貼り換え
前述のとおり空調機の内部にカビが繁殖していたため、空調機から外せる部品は全て外し、保温材の貼り換えと洗浄を行いました。
<貼り換え前>
<部品を全て外した状態>
<内部>
<貼り換え・洗浄後>
③簡易クリーンブースのケーシング製作・設置
簡易クリーンブースには小型多目的HEPAフィルターユニットを使用しており、お客様自身で周囲に囲いを取り付け、ダクトと接続していました。
しかし隙間も多くダクトとの接続にも不具合があったため、弊社で新たにケーシングを製作し設置しました。
<イメージ図>
<ケーシング イメージ図>
ケーシングにはメンテナンス性を確保するため取っ手付きのフタを設け、内側に保温材を貼り付けました。
<施工前>
左側に写っているのはダクトの吹出口です。
<施工後>
<ケーシング内部(保温材貼付)>
施工後のお客様の声
お客様からは『保温材を綺麗に貼り直していただき感謝しています。また、作業スペース内も冷房が効いてとても快適になりました。
本当にありがとうございました。』とのお言葉をいただきました。