今回は栃木県にある高等学校にて、補助金を活用して空調設備更新工事を行いました。

補助金については元々古くなっていた空調機の入れ替え工事をご依頼いただいた際に、室内機16台、室外機4台と台数が多いため弊社から補助金のご紹介をさせていただきました。

今回申請した補助金

令和3 年度補正予算 二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金 建築物等の脱炭素化・レジリエンス強化のための高機能換気設備導入・ZEB 化支援事業
『大規模感染リスクを低減するための高機換気能設備等の導入支援事業』(主催:一般社団法人静岡県環境資源協会)

一般社団法人静岡県環境資源協会が主催の補助金です。
(詳細は記事の最下部に記載してあります)

施工内容

・高機能換気設備導入工事
・空調設備更新工事

施工風景

<施工前>




<施工後>




施工時に気を使った点、工夫した点

学生がいない冬休みの期間中に施工を行い、学校側に影響が出ないよう配慮しました。

また、補助金には今回のような学校施設向きの補助金も複数ございます。
田崎設備ではお客様の業態や施設に合わせたご提案もさせていただいておりますので、お悩みの際はぜひお気軽にお問い合わせください。

今回導入した空調について

今回の施工では静岡県環境資源脅威会が主催の補助金を活用し、高機能換気設備の導入と空調機の更新を行いました。

高機能換気設備とは換気システムの一種です。
第一種換気設備の一種ですが、室内の空気を排出して新しい空気を給気するという機能だけでなく、室内の温度を一定に保つ機能を持っています。

この学校では新型コロナウイルス感染症が流行したこともあり教室内にCO2センサーを取り付け、休み時間には窓を開けて換気をされていました。
しかし冬は暖房、夏は冷房を使っているため、換気の際にせっかく温度調整した空気が外に出てしまい外気が室内に入って室温が外気と同じ温度になっていました。
これでは空調機の効率が悪くなるだけでなく電気代もかさんでしまいます。

高機能換気設備のメリットは以下の3点です。
①窓を開けなくても空気の入れ替えができる
②省エネかつ環境に優しい
③結露やカビを予防できる

①窓を開けなくても空気の入れ替えができる
窓を開けて換気をすると外の騒音やホコリ、虫なども入ってきます。「静かな空間」が必要な施設や学校、悪天候でも換気が必要な場所に適しています。

②省エネかつ環境に優しい
高機能換気設備は室温を保つための機能が備わっているため、エアコンを必要以上に稼働させる必要がなくなります。
室内ではエアコンが温度調整した空気が外に出ることがないので省エネや温暖化対策に繋がります。

また、給気と排気を行う際に熱交換を行い、冬は暖かい空気を室内に給気して冷たい空気を排出することができます。エアコンが温度差のある外気を取り込み急激に稼働することを防ぐので、季節を問わずエアコンにかかる電気代の省エネ化に繋がります。

③結露やカビを予防できる
通常、一定期間換気をしないと臭いやほこりが部屋中に充満するだけでなく、室内の湿度が高くなることで結露やカビが発生し壁紙や建材などが痛む原因になります。
高機能換気設備を使用することで室内の空気を新鮮に保つことができるだけでなく、湿度やカビを防ぐことができます。



補助金については元々古くなっていた空調機の入れ替え工事をご依頼いただいた際に、室内機16台、室外機4台と台数が多いため弊社から補助金のご紹介をさせていただいたのがきっかけでした。

田崎設備ではお客様の設備や施設に合わせた補助金のご提案をいたします。
空調や省エネについてお悩みの方はぜひ田崎設備へご相談ください。

今回の補助金の詳細について

今回申請を行ったのは令和3 年度補正予算 二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金 建築物等の脱炭素化・レジリエンス強化のための高機能換気設備導入・ZEB 化支援事業
『大規模感染リスクを低減するための高機換気能設備等の導入支援事業』(主催:一般社団法人静岡県環境資源協会)です。

1.概要 
不特定多数の人が集まる飲食店等の業務用施設等に対して、高機能換気設備(全熱交換型の換気設備)をはじめとする高効率機器等の導入を支援することにより、新型コロナウイルス等の感染症の拡大リスクを低減するとともに、業務用施設からの年間CO2 排出量を削減する。

2.対象施設


3.対象事業
①高機能換気設備を導入することが必須となります。
 全熱交換型の換気設備の導入(更新・追加)により、対象室内の換気量を現況換気量以上にすることが必須です。

②導入前の室または施設に対してCO2排出量が削減することが必要です。
 本事業で導入及び改修した設備の省CO2(電気量・ガス量等)が測定できる室もしくは施設単位で、設備の導入前後及び改修前後でのCO2排出削減量(電気量・ガス量等)を算出することが必要です。

4.補助金額
①換気設備、空調設備等合計して、補助対象経費は2000万円までです。

②換気設備とその他(空調設備)合わせた補助対象経費(上限2000万円)に補助率(2/3)を乗じて補助金額が決定します。

③CO2削減量の補助金額に対する費用対効果を求める算定式から算定したCO2 1tあたりの削減コストが、120,000[円/t-CO2]を超える場合は、補助対象経費=必要経費×120,000[円/t-CO2]÷CO2削減コスト[円/t-CO2]とする。

例)換気設備400万円、空調設備800万円の場合
補助対象経費(換気設備400万円、空調設備800万円)
合計1200万円に補助率2/3を掛けて、補助金800万円

例)換気設備1000万円、空調設備1200万円の場合
補助対象経費(上限2000万円)
2000万円に補助率2/3を掛けて、補助金1333.3万円

5.補助対象外
・住宅、工場、畜舎、自動車車庫、自転車駐輪場、倉庫、運動場、卸売市場等
・高い開放性を有し、換気の必要のない室

6.公募要領・交付規程等
公募要領(三次)
交付規程
実施要領



なお、この補助金はコロナ禍における電気料金高騰等の影響を受けた事業者を支援する趣旨のものです。
今回申請を行った【緊急支援枠】は今年度限定の特別枠であり、来年も同様の補助金があるかは未定です。
補助金をお考えの方はお早めにご相談ください。
お客様のお悩みや規模、状況に合わせて最適なものをご提案いたします。