栃木県鹿沼市で製造業を営むお客様より、以下のご相談がありました。
・消火設備の貯水槽タンク内の水が、稼働していないのに枯渇してしまう。
・目で見れる部分や貯水槽自体も確認したが水漏れは確認できなかったため、原因を調べてほしい。


詳しくお話を伺ったところ、
①14.5㎥ある貯水槽の水が2日程で枯渇してしまう
②それほどの水が漏れているのであれば地表で確認できるはずだがどこにも見当たらないので、埋没している部分で漏れているのではと判断し、田崎設備に依頼した
という経緯がありました。

お客様の話によると配管施工から約20年が経過しており、埋没配管だったため腐食が考えられました。
そこで実際に貯水槽に水を溜めてポンプを稼働したところ赤錆色の水が確認できました。



課題解決のご提案

上記の結果から配管漏えい箇所を修理する場合と全体の配管を更新する場合の両方のご提案をさせていただきました。

・漏えい箇所のみの修理の場合
費用は安価ですが今後また別の箇所から漏えいが起こる可能性あり、その際には調査費が別途40万かかってしまう。

・全体の更新の場合
費用は高価だが配管を地表に新規で設置するため、今後不具合が起こっても確認がしやすく配管自体も新設のため漏えいの心配が軽減される。

施工内容

お客様との協議の結果、今回はまず漏えい箇所の特定を行うことになりました。
そのため以下の手順で調査を行いました。

①消火配管内の水抜き
②水素ガスを混ぜた圧縮空気を配管内に充填し、水素ガスに反応する機器で配管から漏えいしているガスを探知
③機器が反応する箇所で地面に穴をあけ、聴診器に類似した道具で音を聞いて漏えい個所を特定

埋没配管の漏えい調査には複数の方法があります。

コンクリートに穴をあけて聴診器を当て、水の流れる音を聞く聴音探知、圧縮した空気に水素ガスを混ぜて漏れたガスを探知するガス探知、超音波を当てて跳ね返ってきた波形から漏えい箇所を特定する超音波探知などがありますが、今回のお客様の場合は全体配管の距離が長く、聴音や超音波探知だと漏えい箇所の特定に時間がかかりすぎてしまう可能性がありました。

その点ガス探知であればガスを充填し漏えいした箇所を特定することで該当箇所を発見できるため、まずはガス探知で大まかな漏えい箇所を割り出し、聴音探知と超音波探知で該当箇所を特定する方法を選択しました。

施工風景写真

<水素ガスを混ぜた圧縮空気を配管に充填中>


<ガス探知機にて調査中>

棒状の機器の先端で空気を取り込み、漏れたガスを検知すると音が鳴るため漏えい箇所が特定できます。

<聴音にて場所の特定>


<地面に穴をあけて漏水箇所の特定作業>


<漏水箇所の特定(赤線で囲んだ白いコの字型の部分)>


施工時に気を使った点、工夫した点

ガス検知機は棒状の機器の先端で空気を吸い込み、漏れ出た水素に反応して音が鳴るため車などの排気が激しいところだと調査が難しい事が挙げられます。
また、最終的な漏えい箇所は聴音での判断になるため、静かな環境が必要です。
そのため土日の車や往来が少ないタイミングで調査を行いました。

施工後のお客様の声

お客様からは、
『短時間で漏えい箇所を特定していただきありがとうございました。消火配管という大切な設備なので早期発見できて安心しました。
最初の施工から年月が経っているので、これを機にメンテナンスや配管の更新を検討していこうと思います。』
とのお言葉をいただきました。