岐阜県で製造業を営むお客様より、以下のご依頼がありました。

・危険物倉庫の新築に伴い、空調設備を導入したい。
・また、極力価格を抑えたいので何か良い方法はないだろうか。

課題解決の提案

倉庫周辺に当初は予定していなかった下屋を建築してもらい、下屋の範囲内にて天埋めの外気処理空調機を設置しました。
天埋めの外気処理空調機は小さい能力の機械もあるため、倉庫のサイズに極力見合った空調機を提案しました。

施工内容

空調機設置工事
冷媒配管工事
ダクト工事
ドレン配管工事
試運転

施工風景写真

<空調機据付作業>


<フィルター枠>


<施工後 全体写真>
施工後 全体写真

<施工後 保温材部分>
施工後 保温材部分

施工の際に気を使った点

給気ダクトおよび冷媒配管の仕上がりについて、給気ダクトは表面材付発砲ゴム保温剤、冷媒配管はキャンパス仕上げとしました。

表面材付発砲ゴム保温剤について

今回の施工では「表面材付発砲ゴム保温剤」を使用しました。
これは難燃性樹脂機材とアルミ箔、耐候性フィルムからできたレンジングジャケットと独立気泡構造の発砲ゴム保温剤を一体化させた商品です。高い耐候性能を有し、全世界の建築工事やプラント工事で20年以上の実績があります。
樹脂素材のためガルバ鋼板に比べ軽量(1/6)であり、カッターナイフで簡単に裁断が可能です。
屋内外を問わず使用でき、防水性能も高いため工期の短縮に有用です。

同様の素材でできた「合成樹脂系外装材付発砲ゴム保温材」という商品もありますが、今回はお客様と協議を重ね価格面から前述した「表面材付発砲ゴム保温材」を選択しました。

また倉庫外壁貫通部をコア抜きにて開口し、また送風機側もボックス請けにして吹出口を取り出すことで現場での位置決めができるように工夫しました。
これにより温度制御が上手くできないなどの致命的なリスクの回避が可能になりました。

工夫点

ダクトの敷設距離が短かったため、保温材+ラッキングではなく表面材付発砲ゴム保温剤を選定し、施工時間を短縮することができました。
新築でも事前に現場調査を行い、お客様と綿密な打ち合わせを行ったことで仕上がりに関して作業時に迷うことなく施工することができました。
また、ダクト貫通部の防火区画処理には耐火パテを用いるのではなく、防火区画貫通材料を用いて区画処理を施しました。

<吹出口>
吹出口

<区画処理>
区画処理


薄いシートの形状ですが火災時や加熱時には膨張し、溶け落ちたパイプ等の穴を埋めて延焼防止の役目を果たします。

施工後のお客様の声

『地元の空調業者を20社以上あたってもどこにも対応してもらえず、ようやく田崎設備さんにたどり着きました。
また、年内の希望納期を実現していただき大変感謝しております。ありがとうございました。』
とのお言葉をいただきました。