栃木県小山市で製造業を営むお客様より、以下のご依頼がありました。

製造した車両のエンジン始動実験の際に排気ガスが排出される。
作業場の環境改善のため、局所排気装置を設置してほしい。

課題解決の提案

現場を実際に確認したところ、車両はコンベアラインの上に乗っているためエンジン始動試験を行っている間にも車両位置が3mほど進んでしまい、広範囲での排気が必要となります。
そのためコンベア横にあるピットを改造し、下方向に排気する仕組みを提案させていただきました。
排気ガスは二酸化炭素を含むため空気より比重が重く、下方向への吸込みが効果的です。

<施工後写真>
局排図

施工内容

吸込み口はピットを改造し、ピット下から排気ダクト・排気フード(パンチングメタル付属)・グレーチングの順で設置しました。
グレーチングで排気フードを保護しつつ、歩行に問題がないよう配慮して施工を行いました。

<排気ダクト>
排気ダクト

<排気フード(パンチングメタル付属)>
排気フード(パンチングメタル付属)

<グレーチング>
グレーチング



排気ダクトのピット内および横引き部分には点検扉を設置し、万が一ダクト内に異物が混入した際にもすぐに取り除けるように施工を行いました。

<点検扉>
点検扉

<ピット内部での施工風景>
ピット内部

施工の際に気を使った点

排気ダクトはクレーン等の移動範囲を避け、点検時などにアクセスがしやすいようにFL(フロアライン)が開けている部分から上部にダクトを通し作業性に影響が出ないようにしました。
(黄色の部分が該当する排気ダクトです。)
ダクト(色付き)

ダクト色付き2

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また、製造中の車両は移動が出来ないため、作業範囲を確立し接触することがないよう配慮しました。

施工前・施工後のデータ

排気フード(グレーチング)寸法W250xL3300(Ao=0.825)
拡大図

平均面風速1.29m/s



スモークテスターでの試験ではFL+300mmの位置でも効果的な吸込みができました。


田崎設備ならではの工夫

ピットから排気フードやグレーチングが外れたり跳ね上がることがないように、既存金具に合わせた寸法で設計を行いました。
また、安全面を考慮してグレーチング部分は滑り止め加工をしました。

お客様の声

『今回局所排気装置を設置したことで臭気等の作業環境が改善できました。
ありがとうございました。』とのお言葉をいただきました。

まとめ

今回の施工では、エンジン始動試験中に対象が移動してしまうため広範囲での排気が必要でした。
排気ガスは二酸化炭素を含み空気より比重が重いため、コンベアライン横のピットを改造して下方向に排気する局所排気装置をご提案させていただきました。

吸い込み口はグレーチングで排気フードを保護しつつ、既存金具に合わせた寸法で設計し安全面を考慮して滑り止め加工を施しました。

また、作業性に影響が出ないように排気ダクトを通し、ピット内および横引き部分には点検扉を設置することで万が一ダクト内に異物が混入した際にもすぐに取り除けるよう工夫しました。