課題作成においての目標
①銅管、塩ビ管、鋼管の三種類の材料を使用するため各々の特性や継手の寸法を把握しておき、当日発表の課題図で焦らず時間内に作成すること
②メダル獲得
目標に対して行ったこと
個人としても初めての出場であり、会社でも初めての「配管」職種での出場ということもあり、何から始めていいのか分からなく目標を掲げたとは言え既に不安や緊張で戸惑い気味であった。まずは、他の選手の動きや技術を見ようと最初は他の選手の動画を見て勉強した。
選手によってやり方は違ったが早い選手は行っていることが似ていたためそれを参考に自分のやり方を見出していった。そのあと銅管の曲げ加工等を卒業校である栃木県立県央技術専門校の建築設備科の先生に教えてもらい、作業手順を覚えた。
最初は銅管の曲げ加工で炙り方が悪くて曲げるとしわができてしまい見た目が悪かった。しかし何度も改善策を自分で考えたり先輩方から教えてもらった事で綺麗に仕上げることができた。少しずつではあるが目標の達成も練習を重ねればできるのではないかと自信がついてきた。しかし練習を続けていくうちに壁が出来てきて不安がまた高まってきた。
そこで色々な先輩方や先生に質問したり自分の中で試行錯誤を繰り返し、不安を解消した。練習を繰り返し続けていくにつれ、制限時間内に完成できるようになり、合わせて仕上がりもよくなっていったため、五輪直前には楽しい気持ちも芽生えてきた。
今回からベンダの使用が許可された。仕事の中でやっている作業が大会の内容にも多いので工夫して時短になる部分があった。その中の一つとして時短のために焼きを行わずにベンダで曲げる事を行った。普段の現場仕事において5/8の配管加工はベンダーを使用して曲げ加工することが一般的であったため、炙らずにベンダー使用で課題を作り上げた。
大会ではそのようなやり方でやっている選手は少なく、色々な人が自分のやり方をみにきた。見た目も時間も短縮できた。このやり方はこの会社にいたからこそできた時短方法だと思う。
大会本番
大会会場で不安だったが、ベンダー加工のおかげもあり、制限時間内に課題をクリアした。水圧試験も突破し、終了直後はやり切った気持ちでいっぱいであった。
しかしミスした箇所があり、配管の精度や美しさも今一つでありメダリストたちとの差を感じ、悔しい思いをして、会場を後にした。
大会会場は、人がたくさんいてとても緊張したが、作業が始まると不思議と緊張はなくなってきた。
反省点
今回が初出場の為情報が少なく不利な点が多くあった。次回は先輩たちが挑んできた「冷凍空調技術」の種目で出場する。その時は情報収集を徹底的に行い、自分に有利な点を見つける。今回のベンダの例のように多くの選手のやり方にとらわれず、自分なりにやり方を考え、時短、見た目の仕上がりを徹底していきたい。
また、寸法へのこだわりが大会優勝者の作品より劣っていたので自分のこだわりをもっと持ってここじゃ負けないという心持ちをさらに強く持ちたい。次回出場する種目「冷凍空調技術」は電気制御配線図の読み取りや学科もあり、知識が問われる部分が多くあるので早めに取り組み、理解しながら技術を高めていきたい。
社長からのコメント
今回挑戦した「配管」は、我が社の中で初めての挑戦であり、戸惑いが多かったようですが、最後までチャレンジ精神を忘れず、五輪本番に挑戦してくれました。次年度からは「冷凍空調技術」での挑戦となりますが、種目が違ってもメダル獲得を目指し、がんばってください、応援しています。