鐵鋼製品を扱うお客様より、空調機の清掃のご依頼

鐵鋼製品を扱うお客様より、以下のご依頼がありました。
・製鋼工程で溶かす金属類を置いている工場内に電気室があり、空調機を設置しているが冷えない。
・電気室に制御盤が複数あり発熱しているため、空調機が元通り冷風を出せるようにしてほしい。

実際に現場を確認した際、電気室内は43℃を超えていました。
工場内には集めてきた鉄などのスクラップを貯蔵する槽があり、工場内にスクラップを運んできたトラックが荷下ろし後そのまま倉庫内を通過できるような構造になっています。
その通路横に電気室が設置されていました。

その電気室の建屋上に室外機を設置しているため、ホコリや砂塵などで室外機のフィルター(熱交換器)が汚れ、高圧圧力が高すぎる状態でした。
(なお、室外機を建屋上に設置しているのは外気が40℃を超えてしまうとインバーターが壊れやすくなるためです。)

そこで、応急対応としてエアーブローを用いた清掃を行いました。
※詳しい仕組みについては以下の『■施工内容』で解説しています

(イメージ図)


施工内容

・室外機の清掃作業

●冷風が出なくなってしまった原因と仕組みについて

室外機のフィルター(熱交換器)が目詰まりすると冷房効率が下がり、最終的には冷風が出なくなります。
これを理解するには、空調機が「部屋の熱を外に捨てるポンプ」であることを知る必要があります。

1.熱を捨てる「放熱」ができなくなる
空調機の冷房は、室内の熱を「冷媒」というガスに乗せて外へ運び出します。室外機の役割はその運んできた熱を外気に逃がすことです。
正常な状態:室外機のファンが外気を取り込み、熱くなったフィンを冷やして熱を逃がす。
詰まっている状態:ホコリやゴミでフィンが塞がると、風が通り抜けられず熱を外に捨てられなくなる。

2.冷媒が冷えない(サイクルが止まる)
熱を捨てられないと、冷媒ガスが液体の状態に戻ることができません。
・冷媒が冷えないまま室内機に戻ってしまうと、室内機で「熱を吸い取る」という反応が起きにくくなります。
・結果として、室内機からは冷たい風ではなく、ただの生温い風しか出なくなります。

3.安全装置が作動する
熱を逃がせない状態が続くと、室外機の内部は異常な高温・高圧になります。
・コンプレッサー(圧縮機)という心臓部の故障を防ぐため、エアコンのセンサーが異常を検知し、運転を制限したり停止させたりします。
これがいわゆる「冷房が効かない」「止まってしまう」状態の正体です。



施工風景写真



施工時に気を使った点、工夫した点

通常は室内機もセットで薬品洗浄を行うことが多いのですが、室外機の設置場所が水を使用できない場所だったためエアーブローを用いて対応いたしました。

施工後のお客様の声

お客様からは『すぐに対応していただき助かりました。定期的なメンテナンスが必要というお話もしていただいたので、社内で検討したいと思います。ありがとうございました。』とのお言葉をいただきました。