お客様からの要望
今回はお客様から以下のご相談がありました。
・食品の粉末を包装する工程で、元々1室で生産していた環境から2室に分けるため各部屋が小さくなってしまい空調機の設置スペースが取れなくなった。
・空調機1台で2部屋の独立性を保ちながら生産できる環境を提案してほしい。
田崎設備からの課題解決の提案・気を使った施工方法
上記のとおり、お客様の生産増強に伴って製品充填室を2部屋に分割し、両方の製品の匂いが影響し合わないように配慮しながら1台の空調機で温湿度制御された生産環境をつくってほしい、とのご要望がありました。
各部屋で取り扱う製品は種類が異なっており常に同じではないことから、お互いの部屋の空気が行き来しないよう外気導入100%のオールフレッシュ空調を採用しました。
前室から中性能フィルターを通した空気を空調機に取り込み、2室の容積に合わせて供給されるように調整しました。
陽圧の状態を保つとともに、部屋からの排気フードは室内の生産音が極力外部に漏れないようフードの断熱消音対策を施しました。
外気として取り込む前室が陰圧の影響を受けないように前室の隣の倉庫の壁を開口してプレフィルターユニットを取り付け、外気の取り入れにも配慮しました。
また、吸込み口だけでなく吹き出し口にもフィルターを取り付けて異物混入対策にも万全を期し、ダクト保温をした上から板金加工も施しました。
施工後のお客様の声
お客様からは『仕様の難しさと経済性の両方の要望に応えていただき満足しています。
我が社は食品会社なので安全安心な生産環境を保つことができ、エンドユーザーにもアピールできます。』とのお言葉をいただきました。
導入機器・能力・台数
設備用エアコン RP-AP280CSP 10馬力 1台
除湿機 RK-NP 3L2 3馬力 1台
RK-NP2L2 2馬力 1台
設計条件・施工日時
2室の簡易恒温恒湿空調(24℃±3℃、RH50%未満)