千葉県成田市で化学薬品の開発を含めた製造業を営むお客様より、以下のご依頼がありました。

局所排気装置はあるが、製品(塗料関係)の素材となる粉じんを秤量する際に粉じんが巻き上がってしまう。
作業場周辺に飛散して作業性が悪くなり掃除の手間も増えるため、どうにか対処してほしい。

課題解決のご提案

もともと局所排気装置は設置されていましたが、制御風速が弱く十分な効果を発揮できていませんでした。
そのため既存の局所排気装置は撤去し、新しく作り直す方向でご提案させていただきました。

ポイントは以下の3点です。
①開口面積に見合った風量の確保
②視認性の改善
③装置内の清掃のしやすさ及びメンテナンス性の向上

①開口面積に見合った風量の確保について

開口は既存の局所排気装置と同じ600×1200で製作しました。
囲い式フードの場合、制御風速は0.7m/s以上であると粉じん障害防止規則で定められています。(参考:厚生労働省『粉じん障害防止規則』)

既存の局所排気装置の制御風速はかろうじて0.7m/s以上という条件を満たしていましたが、鋼板製のボックスを連ねた形状だったため次第に風速が落ち風量不足が起こっていました。
新しい局所排気装置は構造をシンプルにし、制御風速が各ポイントで平均1.0m/s以上を確保できるように設計を行いました。

<既存の局所排気装置 イメージ図>


<新しい局所排気装置>


<風速測定結果>
①1.03


②1.17


③1.14


④1.09


⑤1.08


⑥1.09


②視認性の改善について

既存の局所排気装置は鋼板製であり、開口部の上部の視認性が悪く作業性があまり良くありませんでした。

そこで新しい局所排気装置では骨組みをアルミフレームで製作し、正面を不燃クリアシート、上部を網入りガラスにて製作することで視認性の向上を図りました。
(防爆エリアのため不燃材での施工が条件でした)

③装置内の清掃のしやすさ及びメンテナンス性の向上について

①でも触れたように、既存の局所排気装置は鋼板製のボックスを連ねた形状をしていました。次第に風速が落ちていくため粉じんが内部に堆積しており、粉じんを溜めておく箱を置いて対処している状況でした。

弊社がご提案した局所排気装置はフード正面の上下部分と背面のパンチングメタルも取り外し可能にすることで清掃のしやすさとメンテナンス性を向上させました。

<既存の局所排気装置>


<新しい局所排気装置>








施工内容

①ダクトルートの設計及び集塵機の選定
②骨組みをアルミフレームで製作し、正面を不燃クリアシート、上面を網入りガラスにて製作(防爆エリアのため不燃材での施工が条件)
③フード正面の上下部分を取り外し可能にし、奥まで清掃できるように製作

まず①について、ダクトはフランジ接続とし、曲がりや長い直線状には点検口を設置しました。
防爆エリアのため外壁貫通部には防火ダンパーを取り付け、また集塵機の粉じん爆発対策として粉じん爆発圧力放散型集塵機にしました。

②については骨組みをアルミフレームで製作することで後々のレイアウト変更にも対応ができるようにしました。また防爆エリアを考慮して材質は不燃材のみで製作しました。
正面の不燃クリアシートは劣化による交換対応ができるように、上部の網入りガラスは重さによる垂れ防止で選定し製作しました。

③は取り外ししやすいようにフード本体にマグネットを張って固定し、落下防止に金具で固定できるようにしました。

施工時に気を使った点、工夫した点

局所排気フードの構造面で、内部のパンチングメタルを取り外しできるようにすることでフード内部まで清掃ができるよう工夫しました。
また点検口を設置したことでダクト内のメンテナンスをしやすくしました。


今回設置する設備が成田市では騒音や振動を発生させる「特定施設」に該当するため、条例に基づき、敷地境界線における騒音地を証明する資料を作成し申請まで一貫して田崎設備が行いました。

施工後のお客様の声

お客様からは
『作業効率を向上させるとともに、法令や条例に基づいた設計・施工をされていたので良かった。その他の既存のダクト設備においても更新や増設の相談をさせて頂きました。
ありがとうございました。』
とのお言葉を頂きました。

お悩みの際はぜひ田崎設備へ!

弊社ではアルミフレームを加工することで設備に沿った形の局所排気装置を設置することが可能です。
また、法令や条例に基づいた設計・施工の経験も豊富にあり、ご要望があれば資料の作成から申請まで行います。
設備の新設だけではなく、既存ダクトの改造や空調工事も施工することができます。
空調でお悩みの際はぜひ田崎設備にご相談ください。