お客様の悩み・課題
お客様から以下のご相談がありました。
・食品粉体充填室で使用している除湿器の送風機用ファンベルトが直ぐに傷んでしまい、1年と持たずにベルトが切れたり緩んだりしてしまう。何とかしてもらえないか。
田崎設備からの課題解決の提案・気を使った施工方法
診断調査の結果、除湿機内モータープーリーとファンプーリーの芯がが約5㎜ほどずれていたことが原因でした。
以前に除湿器の静圧アップのためにファンプーリーを交換した際に5㎜のずれが生じていたこと、またプーリー間が短くなり、ファンベルトの遊びがなくなったことがすぐに消耗するようになった原因でした。
ベルトだけでなくプーリー自体も摩耗していたため、新たにプーリーを手配してずれが生じないよう配慮しながら交換をしました。
今回の件を通して、除湿器のように室内機ファン周りのスペースに余裕がない機器の場合は静圧アップのためにプーリー交換で対応するのではなく、別途静圧が高い送風機を中間ファンとして取り付けダクトに接続する方法が適切という結論に達しました。
吸込み口にプレフィルターPS400を取り付けダクト接続にて除湿された空気を搬送し吹き出す設計の場合、静圧が少なくても350Pa(=350N/㎡)以上必要となります。
除湿器だけでの改造では200Pa(=200N/㎡)程度にとどまるため、必要風量が確保できません。
ダクト接続が考えられる場合は設計当初より検討すべきだと改めて気付かされた案件となりました。
施工後のお客様の声
お客様からは
『当社は粉体のパッケージを行う上で、製品の品質管理での温湿度管理が重要です。
田崎設備さんの迅速なメンテナンスのおかげで生産環境の維持向上に繋がっており感謝しております。』とのお言葉をいただきました。
場所・仕様・導入機種・台数
2号棟1F粉末充填室 日立除湿機 型式:RK-NP10LT 1台