製造業のお客様から以下のご依頼がありました。
・製造工程で有機溶剤(メタノール)を使用することになったため、局所排気装置を設置したい。
・部品を溶剤に浸して乾かす際に有機溶剤が揮発するので、作業の邪魔にならないようなフードを製作して欲しい。

お客様に詳細を伺うと、敷地内にあったコンテナハウスを工場内に移動しその中で作業を行うため、コンテナハウス内に局所排気装置を設置して欲しいとご要望がありました。
コンテナハウスは3m×5mと小さく、給排気のバランスを確保するため入口(引き戸)に給気口を設置しました。(写真参照)
また、作業工程から囲い式フードが適切だと判断し電気工事やダクト工事と併せてご提案しました。

施工内容

・局所排気フードの設計および送風機の設置
・電気工事
・ダクト工事

施工風景写真

<局所排気装置>


<ダクト(屋内)>


工場内にあるコンテナハウス(左)から屋外へダクトを設置しました。

<ダクト(屋外)>


施工後のデータ



施工後の風速:0.88m/s

通常、局所排気装置の囲い式フードは0.4~0.5m/s程度あれば能力的には十分ですが、メタノールを乾燥させるため風速に余裕を持たせて設計・施工を行いました。

施工時に気を使った点、工夫した点

①フードを設計する際、採光性を確保するため透明なパネルを採用
→これにより新規照明の設置を削減することができました。

②フード開口下部を作業の邪魔にならない程度に塞ぎ、風量を削減することができました。
<フード製作図>


③コンテナハウス内の給排気のバランス確保のため引き戸に給気口を設置しました。


施工後のお客様の声

お客様からは『おかげで溶剤の臭いがなくなりました。フードを設置してもパネルが透明で手元が見やすいので、以前と変わらず作業ができています。要望を叶えていただいた上、値段もおさえていただき感謝しています。ありがとうございます。』とのお言葉をいただきました。