食品包装業のお客様より、下記のご依頼がありました。
・食品(飲料)の粉体を袋詰めする工程で使用している除湿器の効きが悪いので見て欲しい。
実際に現場を確認したところ、除湿器の熱交換器に粉体が付着し固まってしまったため能力が低下している状態でした。
そこで、フィルターの洗浄とパウダーガードフィルターの設置をご提案いたしました。
施工内容
・除湿器洗浄
洗浄風景写真
<洗浄前>
<洗浄後>
パウダーガードフィルターについて
パウダーガードフィルターは、日本無機株式会社(https://www.nipponmuki.co.jp/)が開発した粉対策用フィルターです。
フィルターには以下の3つの特徴があります。
①フィルターの表面を細かい凹凸をつけたエンボス構造にすることでフィルター同士の密着を防ぎ、折り畳んだ状態でも捕集面積(ろ材の有効面積)を大きく確保
②凹部に粉が溜まっても凸部から風が抜ける構造のため空気抵抗が上がりにくく、長寿命
③フィルターに柔軟性を持たせた事でフィルター交換の簡略化、密着性の向上を実現
※パウダーガードフィルターについての詳細はこちら(https://tasaki-s.co.jp/news/5446.html)
今回のように粉体を扱う工場などで使用している除湿器の風量が落ちて困っているというご相談は弊社にも多く寄せられます。
その原因の多くが、内部に入り込んだ粉体が水分を含んで熱交換器に付着し固まりフィンの隙間が埋まってしまうことです。
除湿器のフィンの隙間は空調機よりも細くなっているため詰まりやすく、風量の低下に繋がりやすいものです。
この状態になるとどれだけ洗浄を重ねても元々の能力の70%程度までしか回復させることができません。
※図の中央、冷却器と放熱器を合わせて熱交換器と呼びます。
(参考:日本冷凍空調工業会)
また、固着した粉体は酸化して黒く変色し、やがて風に乗って吹出口から排出され異物混入の原因にもなります。
熱交換器という部品は必ず2枚重なっている構造のため、その中央部分を洗浄しにくいという問題があります。
中央部分(重なっている部分)は何度洗浄を行っても完全には洗浄しきれない箇所であり、一度汚れてしまうとどれだけ洗浄しても完全に綺麗な状態に戻すことはできません。
その場合の異物混入対策としては
①吹出口にフィルターを取り付ける
②空調機・除湿器から伸びるダクトを交換する
の2種類がありますが、時間もコストもかかってしまいます。
だからこそ粉体の侵入を未然に防ぐ事が重要になるのです。
実はこれまで粉体の侵入を防ぐ・空調機や除湿器の内部に入り込む前に止めるフィルターというものはこれまで存在していませんでした。
パウダーガードフィルターは業界初の『粉体の侵入を防ぐフィルター』であり、独自の構造により捕集面積・能力が高く、フィルター自体に柔軟性があるため隙間を作らず取り付けることができます。
今回の事例のように熱交換器に粉体が付着し風量が落ちている場合、前述したとおり洗浄しても完全に綺麗にすることはできません。
そこで、これ以上除湿器内部に粉体を侵入させないようにし洗浄後の状態を保てるように、パウダーガードフィルターの取り付けをご提案させていただきました。
パウダーガードフィルターを取り付ければ3ヵ月~6ヶ月の頻度でフィルターを交換でき、洗浄の回数を大幅に減らせるためコストダウンにも繋げる事もできます。
施工後のお客様の声
お客様からは『すぐに対応していただきとても助かりました。ありがとうございます。
また、丁寧な洗浄作業や作業環境を見て改善策としてパウダーガードフィルターをご提案していただけたことなど、安心してお任せすることができました』とのお言葉を頂きました。